アトレティコ対レアル UEFAスーパーカップ マッチレポート②
今更かという感じですが、アトレティコとレアルのスーパーカップのマッチレポを行います。カゼミロがいじめられてました。
結果は、90分で2-2、延長戦で4-2でアトレティコの勝ちでした。クリロナがいなかったからどうこうというような試合内容ではなかったと思います。ただ、ベイルにクリロナの役割は不可能だなとも思いました。あれを真似できる人はいないんですね。
レアルは 4-3-3、アトレティコは4-4-2です。
両クラブのビルドアップの仕方から見ていきましょう。
レアルのビルドアップ
ボールを回すのは、CB二人とボランチです。今回のW杯でもよく見られたんですけど、クロースは下がって3バックの左みたいな位置どりをします。
前からはめたいアトレティコは両トップがカゼミロへのパスコースを遮断しながらCBに、下がるクロースにはロドリがついていきます。その結果生まれるのが上図のベイルのいる位置です。そこにカバーしに行くと生まれるのがイスコのスペース。
こうやって時間とスペースを作りますが、やはり中央は固く、崩せません。
アトレティコの守備
アトレティコは基本前からはめに行くときはマンマーク。撤退守備の時は4-4のブロックでゾーンディフェンスを保って、冷静に攻撃を跳ね返していました。ただ、ベイルの個の力で上がったクロスをベンゼマが決めて、早々に得ていたリードがなくなってしまいます。
アトレティコのビルドアップ
前半はなんか、よくわかんなかったです。笑
そもそも、前半にしっかりビルドアップしようと思っていたのか疑問です。どこで奪っても基本、コスタに当てて、そこから短いパスをテンポよく回して崩していました。ゴールまでの最短距離を目指してシンプルに素早くプレーして、ゴールに迫っていた感じです。そんで取られたら、速攻でプレスをかけて奪う。いつものアトレティコらしい攻撃です。
こんな感じで前半は、1-1で終了。
後半になると、アトレティコはしっかりビルドアップをしてくるようになります。
ここで狙われたのがカゼミロの周辺のスペース。
アトレティコはCBとボランチの4人でしっかりボールを回して、ビルドアップを試みます。レアルにとっては3-4の数的不利な状況です。ここで、クロースと後半から入ったモドリッチが前に出て空いたスペースに入ってくるのが、左サイドのレマルです。レマルはこのスペースで何度もボールを受けて、チャンスを作ります。
基本レアルは「任せた、カゼミロ」ディフェンスをするので、ここはカゼミロがカバーするはずなのですが、後半から入ったコレアがカゼミロの周りをちょろちょろ動き回ることで、レマルのスペースの創出を助けます。
何度もチャンスがあったのですが、追加点はレアル。
ファルファンがコーナーを手に当てて、PKをラモスに決められます。
レアルは2点目以降プレスの位置を下げて、中央のスペースを無くしますが、アトレティコはどんどん縦パスを入れていきます。
守備に奔走したカゼミロは後半途中でダウン、交代を余儀なくされます。アトレティコの追加点が入ったのはその直後です。右から崩してまたコスタです。本当にカゼミロが可哀想。
このアトレティコが少しせめて、レアルがカウンターみたいな構図が続きながら90分は終了します。ロペテギさんがカゼミロに変えて入れた選手はなんのためだったのか未だに疑問です。
そして、延長はボール保持して攻めるレアルとカウンターを狙うアトレティコという構図になりました。しかし、レアルは決定機を作れません。基本的にこの試合でレアルがアトレティコを綺麗に崩したシーンはなかったのではないでしょうか。
カウンターの中からサウールの見事なボレーシュートとコケのシュートが決まって、結果は4-2。アトレティコの完勝です。
感想
レアルは守備が脆いなー、と思いました。特に先制点を決められた後、相手がしっかりポゼッションしてくるとかなりやられそうだなと思います。どーせ、どこかのタイミングでカンテを取りに来ると思うのですが、それは是非、カンテには拒否していただきたいと思います。
アトレティコは本当にシンプルでした。サッカーはゴールに点を入れればかつスポーツであると、試合を通して伝えてくれてるように感じます。縦に早く、ボール回しもシンプルに。このテンションをできるだけ続けながら、リーガをとってほしいです。
なんで、延長があるとわかっててこの試合を選んだのか、、、
めちゃ疲れました。