選手の「キャラ」が見えるクラブとは。~ETUとレスター・シティ~
こんちは。
今回は選手のキャラを見せるクラブとその効果について書き記したいと思います。
なんで、選手の個性について書き記すのかというと、先月、あるサッカーライターの方が「選手のキャラが光るリーグの方が見てて、面白いよねー。例えば、プレミアは各クラブのキャラクターが生かされてるけど、リーガは戦術に選手を当てはめた試合をしてる。レベルの高い試合がどっちかではなくて、見てる側としてはプレミアの方が見てて面白い。」といったような話をされてました。
これは新たな発見でした。
この時に、俺が真っ先に浮かんだ選手のキャラが光るクラブが2つありました。
一つが、漫画GIANT KILLINGのETUです。(笑)
漫画だから、、、と一蹴しないでください。
あのクラブは選手個々のキャラがこれでもかという程、光っています。
メンタルの弱い若手ボランチ、キャプテンとしての葛藤で揺れるベテラン、守備をしない王子様的司令塔、難しいシュートしか決めれないエース、、、
他にも読者が感情移入して応援できるたくさんの選手がいます。俺は個人的に世良が好きです。(笑)
そして、ETUというクラブは監督にも感情移入できるのがすごいところです。その監督こそが、クラブのレジェンド達海 猛。ETUが強かった時期のエースであり、日本代表の司令塔としても期待されたが、移籍先の海外クラブでの初戦で、選手生命を絶たれる大怪我を負い、現役引退した、、というまさに漫画の主人公のような、てか、主人公のキャラ背景があります。
そのレジェンドがETUに監督して戻ってくるということで、かつてのサポーターもスタジアムに戻ってきて、達海のもと、弱小クラブが快進撃を続ける、といったストーリーです。
なんで、ここまで感情移入できるんですかね。多分それは、選手個々や達海の背景が事細かに書かれており、その選手の苦悩・弱点を知ることで、読者が応援してあげたくなる、という仕掛けがあるんだと思います。
キャラの弱みを見せて、読者が感情移入できる余白を作ってるんだと思います。
あれ、、、??
なんか、現実世界にETUみたいなクラブなかったっけ、、、
は!!!
そうです。私が思い浮かんだ二つ目のクラブがレスターシティ。
2015/2016シーズンにプレミアを獲ったクラブですが、自分はその後も応援してます。
弱小クラブが快進撃を続けたというのが最もETUと酷似してる部分ですが、レスターはピッチ上で選手の個性がよく出ています。
3年前まで5部でプレーしていた快速エース、やたらとドリブルがうまいアルジェリア人アタッカー、めちゃくちゃ足遅いけど、ガチムチなCB、伝説的GKの息子であるGK、、、
冷静にキャラたちまくってませんか?普通に漫画にできそうです。(笑)
ただ、レスターの選手に対して感情移入できる理由はETUの時とは少し違う、と思っています。
選手個々のこれまでの人生の背景を知っており、彼らの苦悩を知っているから応援してあげたくなる、のではなく、ピッチの上で彼らの個性が前面に押し出されているからだと思います。
選手の個性にあった役割がうまく配置されており、それが一つのチームとしてハマった結果、勝ち星を重ね、注目を浴び始めました。
ETUもレスターも結果を残したから注目され始めた。結果を残さなければ意味がない!というのはその通りで、キャラだのなんだの書いてきましたが、スポーツの世界で注目を浴びるなら、まず試合に勝つ、ことしかないと思います。
ただ、自分はその後のサポーター側の話をしていて、それが瞬間的なブームで終わるのか、その後も応援し続ける、かの分かれ道には、どれだけサポーターが選手に監督にクラブに感情移入できるのかだと思ってます。そして、自分は感情移入できる要素の一つが「キャラ」なのではと思っています。
ETUのように、選手のキャリア背景を通した「個性」を見せて、感情移入させるのか、レスターのようにピッチ上のプレーを通した「個性」を見せて、感情移入させるのか。どっちでもいいと思います。てか、どっちもやればいいのに。
Jクラブでも選手のキャリア背景を漫画にして、それをスタジアムに来てくれた人に配れば、その後、サポーターになってくれる観客は増えるのではないでしょうか。ジャストアイデアだけど。(笑)
とりあえず、ジャイキリを1巻から読み直します。